市民のソウルフード甘味。土浦市・どてきん
桜川市より発し,霞ヶ浦へと注ぐ桜川は「西の吉野,東の桜川」と称され,古くから桜の名所として知られています。
今回ご紹介するのは,この川が霞ヶ浦にそそぐ河口ほど近くの「どて」沿いにたたずむ「きんつば」屋,略して「どてきん(正式名称:長谷部商店)」。
メニューはただ1種類,あんこがたっぷり詰まり,皮がはみ出てひとつひとつ形の異なる今川焼のみ。目立つ看板もないこのお店,オープンすると次々にお客が入ります。そして皆さん大体10個20個とまとめて購入。せっせと焼くご主人と,それを渡していくおかみさん。流れるように売れていき,営業終了の14:30を待たずに売り切れとなる日がほとんどです。
冷めても美味しいこのどてきん,焼きたての熱々のもの,程よく冷ましたもの,どちらもそれぞれに味わいがあります。1つでもボリュームがあるので,サイクリング時の補給食にもおすすめです。
私が好きな食べ方は,1つ2つ求めて,桜川の川べりを散歩する際のお伴にするというもの。桜並木の下,花を眺めながら,若葉を見上げながら,あるいは流れゆく水面につれづれと思いを馳せながら頂く甘味は,ぼんやりとしたそぞろ歩きのまたとない相棒です。
土浦市民のソウルフードとして長きに渡り愛される甘味,ぜひ一度お楽しみください。
どてきん(長谷部商店):
所在地:茨城県土浦市富士崎1-18-2
営業時間:11:00~14:30
定休日:毎週月曜日,毎週日曜日,祝日
土浦市:
霞ヶ浦西浦の西端に位置し,江戸の頃より茨城県南の要所として栄えてきました。ナショナルサイクルルート「つくば霞ヶ浦リンリンロード」の拠点となっています。
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