全国的にも珍しい。河童を祀る小美玉市・手接神社

小美玉市には、全国的にも珍しいとされる、河童を祀る「手接(てつぎ)神社」があります。

その起源は、新選組初代局長・芹沢鴨の祖先であり、当時芹沢村の領主だった芹沢俊幹の頃に遡るそうです。

ある時、芹沢俊幹が馬で川べりを通りかかると、馬を引きずり込もうと水中から手が伸びる手が。すかさず俊幹が刀で手を切り落とし、難を逃れたそうです。

その夜、手を切られた河童が屋敷に現れ、母を養うため手を返してほしいと懇願。哀れに思い手を返すと、河童は秘伝の薬を差し出したそうです。

その後、その河童が死んでいるのが見つかり、不憫に思った俊幹は、河童を祀る祠を建て、これが今日の手継神社の元となったとのこと。手の病気に霊験があるとされ、現在でも手形や手袋などが奉納されています。

ところで、芹沢家は家伝の傷薬で名を成した家柄。この薬、もしかすると河童から授かった秘伝の薬だった…のかもしれませんね。

手接神社:
所在地:茨城県小美玉市与沢1112

小美玉市:
霞ヶ浦西浦の北端に位置し,おだやかな田園風景が広がる小美玉市。平成22年に新たに開港した茨城空港により,茨城の新たな玄関口となっています。
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