栗栽培のパイオニア。かすみがうら市・四万騎農園
秋の味覚・クリと言えば,長野県小布施町や兵庫県丹波市が有名ですが,実は生産量日本一は茨城県。なかでも,かすみがうら市はその中心地のひとつです。
四万騎農園は,栗栽培の先駆者である兵藤直彦氏により大正8年に開かれた,茨城栗栽培発祥の地。直彦氏が考案した高接苗という方法により,凍害に弱い栗の苗の育成は大幅に改善し,この栽培法は今もって日本のクリ生産のスタンダードになっているのだそうです。
農園入り口は背の高いヒノキに囲まれ,初めて訪れる際は少し抵抗を感じるかもしれません。ですが敷地内に入ると,良好な生育環境とするため,広めに樹間をとられた栗の木々がどこまでも続く,穏やかな風景が広がっています。
ここでは生栗のほか,渋皮煮,ジャムなどを販売していますが,なかでもおすすめが,渋皮煮をベースにして作った,看板メニューのマロンジャム。「プレーン」「ラム」「オー・ドゥ・ヴィ」の3種類のジャムは,粒感たっぷりの濃厚な味わいで,パンやアイスと共にいただくと,濃厚な栗感を存分に楽しめます。ローストポークやチキンソテーなど,肉料理のソースとして使っても相性抜群です。
秋の味覚の代表格・茨城の栗を,ぜひお楽しみください(※)。
※秋ももちろんですが、隠れたオススメの季節は春!栗の木の足元を、一面の黄色い菜の花が埋め尽くし、幸せそのものの風景が広がります!
四万騎農園:
所在地:茨城県かすみがうら市上土田1020-24
電話:0299-59-2038
営業時間: 9時〜17時(不定休)
公式HP→【四万騎農園】
※春先には栗の木の足元一面を菜の花が覆い,心から癒される風景が広がります。春の風景もおすすめですよ。
かすみがうら市:
霞ヶ浦西浦の北岸に長く伸び,古くから農業漁業がさかんなほか,茨城県内有数の果物産地でもあります。明治期に同市出身の折本良平が開発した帆引き船は霞ヶ浦の風物詩。
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