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日本一の生産拠点!雪印メグミルク阿見工場

【NEWSつくば連載 日本一の湖のほとりにある街の話vol.26】
「日本一」。良い響きですね。家庭用のバターやマーガリン、チーズ等の生産量で日本一を誇る、雪印メグミルク株式会社。同社の阿見工場では、高度にオートメーション化された工場の見学会を開催しています。今回は、阿見工場総務課の植村さんに、工場の特徴や見学時の見どころについて、お話を伺いました。

さて、雪印メグミルクの様々な製品のうち、プロセスチーズやマーガリンは、ほとんどこの阿見工場で生産されていることをご存じでしょうか。製品の入替等により多少の推移はありつつも、丸いパッケージでおなじみの「6Pチーズ」や、『パンにはやっぱり「ネオソフト」』をはじめとする約200種類の製品は、この茨城は阿見の地で生産されているのです!

日本における生乳の最大生産地といえば北海道。産地のそばに工場を建設したほうが良いのでは?と植村さんに伺うと、近年物流が整備されたため、最大の消費地である東京へのアクセス性の良さ、ロジスティクス的観点から、以前は神奈川(横浜、海老名)と兵庫(伊丹)にあった3つの工場を集約化したのが、この阿見工場なのだそうです。

そうした説明の後、実際に工場を拝見すると、驚くのはその製造のスピード感!「6P チーズ」の丸い箱やマーガリンの列が、片時も途切れることなく、目まぐるしい速さで流れていきます。個別の包装からダンボール詰め、トラックでの物流までが、高度に一体化して設計されていることが実感できます。

この東京ドーム3個分にもなる広大な工場敷地では、国際基準にのっとった衛生・品質管理が徹底されています。衛生管理の基本として、入場前の手洗いの様子が展示されますが、実に30秒の時間をかけた入念な内容。同じ手順で実際に手を洗ってみると、実に長いことに驚き!また、作業環境に求められる衛生基準により、2種類の異なる性質の作業着を着用するなど、細かな配慮を行っているそうです。

さらに、品質管理部門では、日々生産される製品の「官能検査」を行っています。官能検査は製品の風味、におい、組織等について調べる検査で、機械を使って評価することが難しいそうです。毎月実施している「官能訓練」で力量が確認された作業者だけが「官能検査」に従事でき、この部門にお勤めの方は、ごくわずかな食味の変化も感じ取れるよう、人工甘味料や刺激物を検査前に控えるなど、徹底しているとのこと!

さて、こうして日々生産される「6Pチーズ」、青い箱のプレーン味だけで、1日当たりの生産量は積み重ねると333mの東京タワーなんと10棟分!さらにマーガリンは、1日で8848mのエベレストと同じほどになるそうです。ちょっと想像がつかない規模に、めまいを覚えるとともに、この茨城から全国に、長年愛されるロングセラー商品が生産され、運ばれていくことが嬉しくなります。

最後に、植村さんに工場見学の見どころを伺ったところ「衛生・品質管理の力の入れ方や、普段何気なく食べているチーズ・マーガリンがどのように作られているか、ぜひ見ていただけたら。見学の最後には試食もあるので、ぜひ当社製品の味わいを楽しんでください」とのお話でした。日頃慣れ親しんでいる味を支える、高度な技術を体感できるこの工場見学は、1名から随時受付。茨城で繰り広げられる日本一の生産現場を、皆様ぜひご覧ください。

協力:雪印メグミルク株式会社

元記事はこちら→《阿見町の雪印メグミルク工場《日本一の湖のほとりにある街の話》26》

雪印メグミルク株式会社 阿見工場:
所在地:茨城県稲敷郡阿見町星の里22番地

阿見町:
霞ヶ浦西浦の南岸に位置し、大正11年の霞ケ浦海軍航空隊開設により、予科練の街として知られるようになりました。現在は茨城大学、東京医科大学など学生の街となっています。
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