季節をいただく至福のひととき。土浦市・御菓子司 ときわ木

春の桜餅。夏は水無月や葛切。秋には栗きんとん…季節感を何より大切にする和菓子。見せ蔵の残る土浦市、旧水戸街道・中城通り沿いには、創業1948年の老舗和菓子店「ときわ木」があります。

ショーケースの中には、折々の季節を繊細に表した和菓子がずらり。お菓子の横には落雁の型も並べられており、様々な意匠がほどこされたその造形に、職人の心意気を感じます。

また、お話を伺った際に見せていただき、とても印象深かったのが、和菓子の命・餡を練るのに使う銅製の器具「サワリ」。大きさはひとかかえもある大きなものから小さなものまで、用途により様々だそうです。70年前に先代が使用していたものも、打ち継いで修理しながら現在でも使用しているとのこと。その継ぎの跡に、お店やこの街の足跡を感じ、より味わい深く感じました。

ときわ木:
所在地:茨城県土浦市中央1-7-11
電話:029-821-1027
常陽新聞2016年4月4日版に連載「土浦老舗博覧会」として掲載されました。

土浦市:
霞ヶ浦西浦の西端に位置し,江戸の頃より茨城県南の要所として栄えてきました。ナショナルサイクルルート「つくば霞ヶ浦リンリンロード」の拠点となっています。
その他の記事はこちら→【土浦市】

関連記事一覧