思い出の味。レトロな店舗も素敵だった飯野パン

ぼんやりとすごした大学時代の思い出として、2軒の土浦市のパン屋さんがあります。富士崎の「鈴家パン」さんと、大和町の「飯野パン」さんがそれ。校舎の隅の休憩スペースに、どちらもお昼時になると売りに来ていたものでした。

「鈴家のサンドイッチが良い」「俺は飯野のアンドーナツ」などと口々におしゃべりしつつ、それぞれ好みのパンの確保に躍起になる学生たち。私はと言えば、飯野パンさんの焼きそばパンをかじりながら、ぼんやりと未来に思いを馳せておりました。

さて、そんな飯野パンさんは、残念ながら数年前に店を畳まれましたが 、「軍艦型駅」と呼ばれていた頃の土浦駅を彷彿させる建物はその後も健在で、そのレトロな趣を好もしく思いながら、毎日眺めておりました。ところがそんな建物も先日囲いに覆われ、ついに解体・更地となりました。

残念ではあるけれど、今ははただ、お疲れさまでしたと頭を下げつつ、学生時代を支えてくれたパンの味を偲ぶことにします。

そうだ、今度はこの街の未来に思いを馳せながら、焼きそばパンをかじることにしよう。

飯野パン:現在は閉店

土浦市:
霞ヶ浦西浦の西端に位置し,江戸の頃より茨城県南の要所として栄えてきました。ナショナルサイクルルート「つくば霞ヶ浦リンリンロード」の拠点となっています。
その他の記事はこちら→【土浦市】

関連記事一覧