集落を見守り今もたたずむ。土浦市・佐野子の五輪塔

田んぼが一面の水鏡となる初夏、この街の味わい深い景色の一つに、佐野子地区の巨大な五輪塔の風景があります。

市の指定文化財でもあるこの五輪塔、建立は600年以上も前、室町時代とのこと。高さ約2.6mのこの巨大な石塔は、ぐるりを囲む年経た墓石たちと共に、水田の真ん中に鎮座しています。静かな時間が流れるこの一帯、特に田植え時は、日々成長する稲と、悠久の時を刻む石塔との対比が素晴らしい風情です。

東日本大震災の際に倒壊してしまいましたが、現在は復旧。自分たちが開墾した土地を、子孫が耕し暮らすのを、きっとこれからも優しく見守り続けるのでしょう。

石造五輪塔:
所在地:茨城県土浦市佐野子

土浦市:
霞ヶ浦西浦の西端に位置し,江戸の頃より茨城県南の要所として栄えてきました。ナショナルサイクルルート「つくば霞ヶ浦リンリンロード」の拠点となっています。
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