苔むした境内に朱塗りのお堂が厳か。美浦村・馬掛不動堂

霞ヶ浦の際を走る美浦村馬掛(まがき)の県道120号線沿い。南側には「真垣自然環境保全地域」として県の指定を受けている、常緑広葉樹と林床のシダ類から成る暖帯林の森が茂っています。

この保全地域の一部を構成しているのが「馬掛不動堂」。室町時代の創建とされ、安産不動として信仰を受けているそうです。

40数段の急峻な階段(※)を上ると、鮮やかな緑に苔むした境内の奥に朱塗りの小さなお堂。周囲は葉の厚いタブノキなどで覆われ、小ぶりながらも静謐で神聖な雰囲気が漂います。

荘厳なお社も良いですが、日常の中にふと現れる、小さな癒しスポットも良いもの。ドライブやサイクリングの際に、お立ち寄りになってはいかがでしょうか。

※階段横には、かつてこの一帯が海の底であったことを示す貝化石層を見ることができます。

馬掛不動堂:
所在地:茨城県稲敷郡美浦村馬掛475

美浦村:
霞ヶ浦西浦の南岸に位置し,日本考古学の原点である縄文遺跡・陸平貝塚が発見された美浦村。日本競馬会の中心地,JRA美浦トレーニングセンターがあることでも有名です。
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