地図に込められた圧巻の情熱!つくば市・地図と測量の科学館

お固くて小難しい内容がイメージされる「地図と測量の科学館」という名前。ところがさにあらず、ここは子供から大人まで幅広い世代が、楽しみながら地図の世界に触れられる、優れた知的スポットです。

展示は1階と2階に分かれており、入館するとまず目の前の床に広がる10万分の1の「日本列島空中散歩マップ」がインパクト抜群。専用の立体視用メガネで見ると、全土を立体的に見ることができます。

そこから外の「地球ひろば」に出ると、つくば市を中心とした20万分の一の「日本列島球体模型」が。国際宇宙ステーションISSの軌道高度は地上約400kmであり、この模型では2mに相当します。平均身長の大人の視点で見ると、ISSより少し低いところから見た地球の景色といったところ、気分はさながら宇宙飛行士。かも。

また、その隣には1960~83年の間使用された、測量用航空機「くにかぜ」の初代が展示されています。夏休み期間には内部を見学する機会もあるので、期間中は要チェック。

さて2階に上がると、そこには地図の歴史を示す解説パネルや、過去から現代にいたるまでの様々な測量器具が展示されています。なかでも圧巻なのが、測量用航空機で撮影された写真をもとに等高線を描く「図化機」なる機械!そのロボロボしさたるや、1980年代放映のアニメ「装甲騎兵ボトムズ」さながら。仕組みはさておき、男子であれば「ムッハーッ!」と鼻息荒く、そのメカニカル感に酔いしれること請け合いです(イラスト右側中段)。

他にも、地図に関する様々なクイズや、建てられた様々な長さの棒までの距離や高さを当てるアトラクションなど、楽しめる展示が盛りだくさん。国土を正確に計測・把握することに、いかに多大な情熱と労力がかけられているかが分かる、とても良い施設です。ぜひお出かけください。

なお、隠れたオススメはミュージアムショップ。地図に関するグッズや、地図記号がプリントされたクッキーなど、この施設ならではの楽しい商品が並んでおり、茨城・つくば土産としてもなかなか使えるものとなっています。

地図と測量の科学館:
所在地: 茨城県つくば市北郷1
℡:029-864-1872
開館時間:9時30分~16時00分
休館日:毎週月曜日(祝日の時は順次翌日)、年末年始(12/28~1/4)
※休館日以外にも、施設保守等のため臨時に休館する場合あり
公式HP→【地図と測量の科学館】

つくば市:
万葉の昔より信仰の対象とされてきた名峰・筑波山の南麓に位置し,数多くの研究機関が集積する科学の街・つくば市。研究所をまわる夏休みのサイエンスツアーも大人気です。
その他の記事はこちら→【つくば市】

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