名前は大クス、実はタブノキ。香取市・府馬の大クス
水田の広がりの中の小高い丘。その頂上に、丘を覆うように枝を広げる巨樹「府馬の大クス」があります。推定樹齢1300年から1500年にもなるというこの大クスの根本は、ゴツゴツと岩のように隆起し、うねる根は足元の小さな祠を飲み込まんばかり。
また、16から18m張り出した枝の一部が地面と水平に大きく伸び、支柱によって支えられている様は、緑の巨人が杖で今まさに立ち上がろうとしているかのような迫力を持って見る者にせまります。
ところでこの巨樹、「大クス」として国の天然記念物に指定されておきながら、その正体は神栖の「波崎の大タブ」と同じ「タブノキ」。でも、そんな小さな取り違えは、どうでもよくなってしまうような、迫力のあるフォルムと存在感、巨樹好きの方は必見です!
府馬の大クス:
所在地:香取市府馬2395
香取市:
外浪逆浦に面する千葉県香取市は、東国三社のひとつ香取神宮を擁する歴史ある街。三大小江戸の一つ佐原の街並みは、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。
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