爽やかな春の香りに舌鼓。行方市のセリ

「セリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベラ…」と、春の七草の筆頭に挙げられるセリ。茨城県は宮城県に次ぐ全国有数の産地であり、中でも行方市は「茨城県銘柄産地」に指定される代表的産地となっています。

豊富な地下水を活かし栽培される行方のセリは、10月下旬から4月下旬までと長い期間出荷されますが、その最盛期はやはり年初。このためセリ農家さんは、大晦日も元旦も出荷作業に明け暮れるそうです。

収穫作業は、ウェットスーツを着て水中で根っこごと引き抜いたあと、田んぼの畔で地下水を使ってきれいに洗うという流れ。勢いよく吹き出す地下水でセリを洗う作業では水しぶきが飛び散り、見ているだけで寒そうです。

七草がゆはもちろん、おひたしや天ぷら、鍋物など様々に楽しめるセリ。特に鍋では鴨との相性が抜群で、「鴨葱」の言葉がありますが、私はセリとあわせる方が爽やかで好みです。鴨が手に入りにくい場合は、豚鶏合挽のつみれでも手軽にコクと鮮烈な香りが楽しめますよ。

行方市:
霞ヶ浦西浦と北浦に面する二湖のまち,行方市。豊かな水産・農業資源を背景に古代より栄えました。その歴史に根差した,ユニークな祭礼が数多く残っています。
その他の記事はこちら→【行方市】

関連記事一覧