江戸のUFOミステリー!神栖市・うつろ舟
江戸時代後期、京保3年(1803年)の頃、常陸国の海岸、一説によると現在の神栖市舎利浜(しゃりはま)に、正体不明の蓋付の丼の様な舟が流れ着いたとされます。それが「うつろ舟」と呼称される謎の物体。その大きさは直径約5.5m、高さ3mほどで、さながらUFOの様な形状を示す文書が残されています。
中には言葉の通じない18~20歳程の、青白い肌・赤毛の美女が乗っており、白木の箱を大事そうに抱えていたそうです。この事件を示す文書は現在までに15編発見されており、全くの作り話とも思われないのが興味深いところ。
時を経て「UFO」が初めて観測されたとされるのが、1947年米国にて発生した「アーノルド事件」。そこから遡る事140年以上前に、日本でUFOに類似した事例が数多く記録されていたことに驚きです。
興味がわいた方は、岐阜大学名誉教授・田中嘉津夫氏による『江戸「うつろ舟」ミステリー』に詳しいので、ぜひご一読ください。
またこの伝説は、同市内に伝わる日本の養蚕の起源とされる「金色姫の伝説」との関連も指摘されています。服装などの同一性からすると、この漂着した女性こそ日本に養蚕を伝えた「金色姫」だった…?あわせて調べることでより興味深さを増します。そちらについても記事にしていますので、ご一読ください(※)。
※金色姫伝説はこちら→【悲運の姫が紡いだ美しい絹糸。神栖市・蚕霊神社の金色姫伝説】
舎利浜:
所在地:茨城県神栖市波崎960
神栖市:
西は外浪逆浦,東を鹿島灘に面する神栖市は,東国三社のひとつである息栖神社を擁し,古代から開けた土地として栄えました。ピーマンの生産量日本一を誇ります。
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