人々の祈りを受け止める巨木の神様。稲敷市・大杉神社

「茨城の日光東照宮」の異名をとる神社、それが稲敷市阿波の「大杉神社」。茨城新聞さんと、宮司の市川さんにお話を伺ってきました。
 
社名の「大杉神社」は、ご神木である杉の巨木、太郎杉・次郎杉・三郎杉から来ているとのこと。このうち安永7年(1778年)焼失した太郎杉は、「焼け跡の切り株に畳八帖が載るほど」巨大だったとの口伝もあるとのこと。
 
この巨大な杉は、かつて内海だった地域一帯の重要な航路標識となっており、地元の人々は古来より「安婆嶋(あんばさま)」として信仰していたそうです。
 
そして「大杉神社」としての起こりは神護景雲元年(767年)、奈良から日光に向かう旅の僧侶・勝道上人が、地域の人々の苦しみを救済すべく杉に祈念したところ、杉に神様が移られたことによるとか。
 
そのご利益は「日本唯一の夢結びの神様」でありつつ「悪縁切り」「金運・財運」「子宝」さらには「競馬必勝祈願」等々、多岐にわたります。
どれが一体本業なのか分かりかね、宮司さんに質問すると「あんば様は安『婆』嶋、人々の願いを断ち切らない『おばあさん』なのです」とのこと。
「世話焼きおばあちゃん、的神様ということですか?」と問うと「そう捉えても結構です」と、宮司さんは穏やかに微笑まれました。
 
社殿の絢爛豪華さも、かつて参拝が人生の一大エンターテインメントであった折、せっかく訪れた人たちをもてなすためのものだったとか。
茨城のおばあちゃん神様は、おもてなしの一大エンターテイナー。人生の折々に、ぜひ参拝なさってはいかがでしょうか。
 
大杉神社:茨城県稲敷市阿波958
 
※参拝の際は、ぜひトイレのご利用を。エンターテイナー魂、そこでもひしひしと感じられますよ。

関連記事一覧