霞ヶ浦の大地が育む芳醇な甘さ。かすみがうら市・ポテトかいつか

【NEWSつくば連載 日本一の湖のほとりにある街の話vol.05】
秋の深まりとともに恋しくなる焼き芋。スーパーの出入り出入口付近に設置されている焼き芋機のお芋を求める人も多いと思います。この焼き芋機と原材料の生芋を、北は北海道から南は沖縄まで全国に卸し、青果用サツマイモ業界を牽引しているのが、かすみがうら市の「株式会社ポテトかいつか」。また近年はデザイン性の高い直営店も展開し、人気を博しています。今回は同社広報の中村さんにその美味しさの秘密を伺いました。

主力商品は2010年に開発された新品種の「べにはるか」を独自の貯蔵技術で熟成し、美味しさを引き出したオリジナルブランド「紅天使」。ねっとりとした食感と濃厚な甘みが特徴です。べにはるかが開発されるまで主流だったねっとり系のサツマイモの「安納芋」は、収穫量の少なさがネックでした。それに対しべにはるかは栽培しやすく食味も良いと、良いところ尽くしの品種です。

それをさらに熟成させた紅天使の焼き芋の特徴は「冷やしても美味しい」ところ。直営店でも一番人気は冷蔵の紅天使だそうです。温かい焼き芋のほっとするような美味しさも格別ですが、冷やし焼き芋はさながら高級スイーツのような深いコクと甘み!一度食べればクセになること請け合いです。

「冷たくても美味しい焼き芋」と、それまでの焼き芋のイメージを変えるだけでなく、素朴な印象だったサツマイモのイメージも大きく変えました。直営事業では、女性に喜ばれるように、デザイン性の高さや紅天使を使用したさまざまなスイーツを提供するなど、サツマイモの新たな価値を生み出し、成功を収めています。

また、それらの商品を支える生産体制の充実も注目すべき点。常に高品質な生芋を生産するため、600軒にものぼる契約生産者に対し、土壌の改良から苗の卸し、その年々の気候条件に応じたきめ細かい育成相談を行っています。さらに収穫した芋の全量買い取りにより、生産者が安心して生産に取り組める環境づくりを整備。これらにより、年間24,000トンという国内最大規模の青果用サツマイモ生産を実現しているのだそうです。

中村さんに同社のこれからについて伺うと「まだ秋冬のものという印象が強い焼き芋のイメージ払拭し、年間を通じて美味しさを味わっていただけるよう、さらなるアピールをしていきたいです」との事。サツマイモのリーディングカンパニーの同社によって、霞ヶ浦の大地が育む芳醇な甘さが、さらに全国に広がっていくのがとても楽しみです。

本記事は、NEWSつくばにて連載のコラム「日本一の湖のほとりにある街の話」第5回記事です。
元記事はこちら→冷たくてもおいしい焼き芋《日本一の湖のほとりにある街の話》5

株式会社ポテトかいつか:
公式HP→【株式会社ポテトかいつか】

かすみがうら本店:
所在地:茨城県かすみがうら市大和田字地蔵前517
営業時間:9:30~18:00
定休日:年中無休(臨時休業有)

つくば店:
所在地:茨城県つくば市松野木93-18
営業時間:10:00~18:00
定休日:年中無休(臨時休業有)

イオン土浦店:
所在地:茨城県土浦市上高津367番地 イオン1F
営業時間:9:00~20:00
定休日:年中無休(臨時休業有)

プレイアトレ土浦店:
所在地:茨城県土浦市有明町1-30 2F
営業時間:9:00~20:00
定休日:年中無休(臨時休業有)

かすみがうら市:
霞ヶ浦西浦の北岸に長く伸び,古くから農業漁業がさかんなほか,茨城県内有数の果物産地でもあります。明治期に同市出身の折本良平が開発した帆引き船は霞ヶ浦の風物詩。
その他の記事はこちら→【かすみがうら市】

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