正月に欠かせぬ縁起物。神栖の千両

縁起物として正月飾りに欠かせないセンリョウ(千両)。神栖市は,つややかな緑の葉と,鮮やかな赤い実が美しいこの花材の全国1位の生産地。実に全国生産量の半分以上を出荷しています。

そんなセンリョウは,「楽屋」と呼ばれるちょっと独特な環境で育てられています。楽屋といっても,お芝居などで使われる控室の事ではありません。9尺(約2.7m)の長さに切り,細く割ったすだれ状にした竹で,壁も屋根も囲った「ビニールハウス」ならぬ「竹ハウス」,それが神栖の「楽屋」です。

直射日光を嫌うセンリョウの葉が,日焼けするのを防ぐのに最適なのが,この独特な環境だそう。さらに,形が崩れないように,各株は一本ずつ丁寧に紐で吊るされ育てられます。

ちなみに,センリョウとともにお正月飾りに欠かせない若松も,神栖市が生産量全国第1位。日本のお正月は,霞ヶ浦に支えられてる…と言っても過言ではないのです。どやっ。

JAしおさい波崎千両部会:
所在地:茨城県神栖市深芝2752-5

神栖市:
西は外浪逆浦,東を鹿島灘に面する神栖市は,東国三社のひとつである息栖神社を擁し,古代から開けた土地として栄えました。ピーマンの生産量日本一を誇ります。
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