蓮に揺れる興亡の跡。土浦市・信太範宗の墓

茨城県指定史跡第1号である土浦城のほか,土浦市には戦国期の平城遺構として「木田余城」があります。

現在,この木田余城はほとんど消失していますが,蓮田に浮かぶように,わずかに遺構として城主・信太範宗(しだのりむね)の墓が残されています。

範宗は,かの上杉謙信などとも戦った小田城主・小田氏治(うじはる)に仕えました。確執から,氏治の命を受けた菅谷氏により16世紀半ばに謀殺されたとされますが,その顛末には諸説あり,はっきりしたことはわかっていないそうです。

450余年後の現在。興亡は彼方へと流れ去り,蓮田を吹き渡る風が,ただ優しく墓碑をなでています。

信太範宗の墓:
所在地:茨城県土浦市木田余4978

土浦市:
霞ヶ浦西浦の西端に位置し,江戸の頃より茨城県南の要所として栄えてきました。ナショナルサイクルルート「つくば霞ヶ浦リンリンロード」の拠点となっています。
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