馬と神輿のガチバトルin行方。八坂神社の馬出し祭

ユニークな祭礼が多い行方市の中でも,その迫力で有名なのが,市の無形民俗文化財にも指定されている,行方市天王崎は八坂神社の「馬出し祭」です。

この祭礼が行われるのは,毎年7月の最終土曜日と日曜日の2日間。1日目の宵祭りは,神輿を先頭に行列が集落の中を練り歩きます。そして2日目の本祭り,いよいよ名にし負う「馬出し」が始まります。

ヤマタノオロチに見立てた馬と,祭神・スサノオノミコトに見立てた神輿が八坂神社の境内で決戦。馬が激しく暴れながら境内を駆け抜ける様は迫力満点です。この馬の手綱を取る役は「はんな」と呼ばれ,祭りの花形とされるそうですが,さもありなん・納得の勇敢さ。戦いが終わると,神輿を霞ヶ浦の中に入れる「浜降り」が行われます。

多様な祭礼の存在は,地域の豊かな文化的土壌のたまもの。先にご紹介した「ナーバ流し(※1)」「どぶろく祭り(※2)」「関取稲荷(※3)」と併せて,ぜひご覧いただきたい霞ヶ浦の文化です。

※1ナーバ流しはこちら→【五穀豊穣・子孫繁栄を祈る奇祭。行方市・ナーバ流し】
※2どぶろく祭りはこちら→【地域で醸す伝統の味わい。行方市・どぶろく祭り】
※3関取稲荷はこちら→【またの名を関取稲荷。行方市・化蘇沼稲荷神社】

馬出し祭:
開催地:茨城県行方市麻生420 八坂神社
開催期間:毎年7月の最終土曜日と日曜日
YOUTUBEなどでも動画がご覧になれます。

行方市:
霞ヶ浦西浦と北浦に面する二湖のまち,行方市。豊かな水産・農業資源を背景に古代より栄えました。その歴史に根差した,ユニークな祭礼が数多く残っています。
その他の記事はこちら→【行方市】

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