春の味わい、阿見町のたけのこをどうぞ!
【NEWSつくば連載 日本一の湖のほとりにある街の話vol.22】
阿見町は、総面積に対する竹林の面積が県内トップクラス。農林水産省が行っている農業状況調査の指標「農林業センサス」の直近のデータでは、同町の竹林の面積は102.4haで、町総面積に対する割合は1.43%。茨城県44市町村の平均は0.39%であり、他市町村の約3.6倍の割合となっています。
このため、県内でも春のたけのこ生産が盛んであり、地元の直売所には季節になると新鮮なたけのこが並びます。さらに毎年4月には、たけのこ料理フェア「たけのこほっぺ」を開催。今回はこのイベントについて、同町商工観光課の井手さんにお話を伺いました。
今回で12回目となる「たけのこほっぺ」では、町内6店舗の飲食店が、特産のタケノコを用いたメニューを提供しています。たけのこご飯や青椒肉絲、てんぷらなど、お店毎に工夫を凝らしたメニューはどれも美味!
また、同イベントで毎回好評なのが、たけのこ農家さんのご協力による「たけのこ掘り体験」。今回3か所の竹林での開催が予定されているこの体験イベントは、毎年訪れる熱心なリピーターもおられるそうです。
お子さん連れや、都心からのお客さんからも多いというたけのこ掘りの魅力を井手さんに伺うと「整備された竹林の中を歩く非日常的なさわやかさと、宝探し的なワクワク感に魅力を感じていただいているようです」とのこと。
整備された竹林は、目で鮮やかな緑を楽しめ、足裏で積る葉の感触を楽しめる、とてもさわやかな体験です。また、良いたけのこは地面からまだ出ておらず、わずかに地面が隆起しているのを、上に積った葉が少し浮いているのを足で踏んで探すのがポイントで、この点が宝探し的でとても面白いそうです。
採りたてのごく新鮮なたけのこは、アク抜きをせず刺身で食べることも可能で、これも自分で収穫してこそのお楽しみ。また、質の良いものの見分け方として、芽の部分が緑になっておらず黄色いものを選ぶと、柔らかくて美味しいそうです。
今年のフェアは4月6日から30日まで。産地ならではの新鮮な味わいと、五感で楽しめるさわやかな行楽・たけのこ掘りを、ぜひお楽しみください。
本記事は、NEWSつくばにて連載のコラム「日本一の湖のほとりにある街の話」第22回記事です。
元記事はこちら→《阿見町の「たけのこ料理」フェア《日本一の湖のほとりにある街の話》22》
阿見町:
霞ヶ浦西浦の南岸に位置し、大正11年の霞ヶ浦海軍航空隊開設により、予科練の街として知られるようになりました。現在は茨城大学、東京医科大学など学生の街となっています。
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