薙刀をふるって悪疫退散。かすみがうら市・藤切り祇園

「藤切り祇園」は,かすみがうら市深谷の八坂神社で五穀豊穣・悪疫退散を願って行われます。

この神事は毎年7月の第四土曜日の午後,御輿のお浜下りからの帰途,「藤切り坂」と呼ばれる切通しで行われます。深谷の5つの地区のうち,御輿の担ぎ手である今年の当番が藤のつるを束ねた縄を振り回し,来年の地区が薙刀でそれを切ります。

縄はとても太く,当たれば痛いどころでは済まなそう,見ているこちらもドキドキです。なんとか縄を切った後は,その奥にあるケヤキなどの枝と木の葉で作られた「大魚」を割り,お御輿が切通しを通過して神事は終了となります。

霞ヶ浦の水と地域の関わり合いの深さを感じさせる勇壮な神事です。

藤切り祇園(八坂神社):
開催日時:7月第四土曜日
所在地:茨城県かすみがうら市深谷1379-2

かすみがうら市:
霞ヶ浦西浦の北岸に長く伸び,古くから農業漁業がさかんなほか,茨城県内有数の果物産地でもあります。明治期に同市出身の折本良平が開発した帆引き船は霞ヶ浦の風物詩。
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