楚々とした白無垢姿に感激!水郷潮来あやめまつり大会
【NEWSつくば連載 日本一の湖のほとりにある街の話vol.11】
周囲を霞ケ浦・北浦・利根川に外浪逆浦等の水に囲まれ、古くから水路が生活に根差していた水郷地帯、潮来市。同市の「水郷潮来あやめ園」では、季節になると色とりどりのあやめが咲き誇ります。その数何と500種100万株!昭和27年より始まり、例年5月下旬から6月下旬まで行われる「水郷潮来あやめまつり」では、日本情緒あふれるその美しさを、様々な演出とともに楽しむことができます。
まず彩りを添えるのが、この地域でかつて生活手段として利用されていたサッパ舟の運行。かつて当地では、水路を道路代わりに移動経路として用いていました。その際に用いられたのが「サッパ舟」と呼ばれる小型の舟。家から田んぼへの往来や、近隣への移動など、様々な場面で日常的に用いられていたそうです。あやめまつり期間中は、この舟が川を行き来し、水上観光を楽しむことができます。
さらに毎週日曜日には「潮来囃子演奏」として、舟の上からお囃子が演奏されます。水郷の情緒とお囃子の音の相性は抜群、古き良き日本の情緒を味わうことができるでしょう。
また令和4年度より、お隣の千葉県香取市の「水郷佐原あやめパーク」とも連携し、両園のあやめ祭りを結ぶシャトルバスの運行を行うなど、県を超えて地域の魅力を発信しています。
そして何と言っても最大の見どころは、100万株のあやめが咲き誇る中行われる、サッパ舟による嫁入りの様子を再現した「嫁入り舟」!一時は途絶えたこの風習ですが、昭和60年のつくば万博の際にイベントとして行ったことがきっかけとなり、その後は地域を代表する行事へと発展しました。
舟に乗り込むのは、公募で選ばれた本物の花嫁さん。津軽河岸あと広場から船頭さん、ご両親とともに嫁入り舟に乗り込み、多くの観光客の祝福を浴びながら水路を進みます。鮮やかな緑と色とりどりのあやめが織り成す初夏の色彩の中、白無垢姿の花嫁さんが舟で水路を進むさまは、神々しいほどの美しさ!あやめ園に架かる太鼓橋の上から、沿道から、お愛想でなく本物の祝福が込められた喝采が上がります。日本情緒と水郷ならではの美しさを存分に味わえるこのお祭りに、ぜひ足をお運びください。
本記事は、NEWSつくばにて連載のコラム「日本一の湖のほとりにある街の話」第11回記事です。
元記事はこちら→《潮来の「あやめまつり」《日本一の湖のほとりにある街の話》11》
水郷潮来あやめまつり大会:
会期:令和5年5月19日(金)~令和5年6月18日(日)
会場:水郷潮来あやめ園
茨城県潮来市あやめ1-5
問合せ:潮来市観光商工課: 0299-63-1111
潮来市:
霞ヶ浦西浦・北浦・外浪逆浦と,水辺に囲まれた,まさに水郷の街,潮来市。女性船頭が操るサッパ船は,街のシンボルとして全国にその名を知られています。
その他の記事はこちら→【潮来市】