極寒の中,穢れをはらう。鹿嶋市・大寒禊。
二十四節気のひとつであり,一年のうちで最も寒さが厳しい頃とされる「大寒」。2600年以上の歴史を誇る鹿島神宮では,毎年この季節に境内の「御手洗池(みたらしいけ)」で「大寒禊(だいかんみそぎ)」が行われます。
男性はふんどし姿に鉢巻,女性は白衣に鉢巻といういでたちで,極寒のなか池に胸まで身を沈めて大祓詞(おおはらへのことば)を唱える,というこの神事。書いているだけで寒さで身が縮こまりそうですが,約200人の定員は募集が始まるや,あっという間に埋まってしまうほど人気があるそうです。
毎年,老若男女様々な人たちが,厳かな空気の漂う鎮守の杜の一角で,厳しい寒さに身をさらし心身を清めています。
大寒禊:
開催地:鹿島神宮(茨城県鹿嶋市宮中2306-1)
開催時期:例年1月20日から近い土日のいずれか
※令和4年の大寒禊は,新型コロナウイルスの影響により中止となりました。
鹿嶋市:
北浦東岸に面する鹿嶋市は,大和朝廷の東国攻略拠点・鹿島神宮を中心に,古来より栄えてきました。現在は,サッカーJリーグの鹿島アントラーズ本拠地としても有名です。
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