日本一の獅子頭だけじゃない!石岡市・常陸風土記の丘

高さ14m、日本一の大きさを誇る獅子頭で有名な、石岡市は「常陸風土記の丘」。ともすれば、イロモノ的に語られることもあるこの公園、しかしながら様々な楽しみ方ができる、ふところの深い公園なのです。

まず公園入口。春は枝垂桜にソメイヨシノ、ボタン桜が織りなす桜のトンネルが、色鮮やかに出迎えてくれます。

奥に進むと件の獅子頭が。間近でみるとなるほど巨大、獅子頭で有名な石岡のおまつりの街ならではの風情です。その周りは広い芝生の広場と遊具が配置されており、ピクニックを楽しむ家族連れでにぎわいます。

そして私のこの公園でのイチオシが、有料エリア。1万年以上前の縄文時代から、奈良・平安・鎌倉・江戸時代と移り変わっていく民家の様子を見ることができます。

竪穴式住居も、時代により形状がずいぶん異なるのが興味深し。個人的に、巨大なリーゼントの様に棟が大きい縄文時代のものがお気に入りです。竪穴式住居の中には、リアルな人形が置かれている棟があり、一瞬ギョっとさせるところもちょっと愉快。

さらに奥に進むと、常盤自動車道建設に伴い発見された奈良~平安初期の遺跡「鹿の子史跡」の一部が8棟復元されており、これが実に大迫力。案内板によれば「遺構が建設された頃の大和朝廷は、東北経営に積極的でした。この遺跡は、所在地が常陸国府に近いことや、出土品の内容からみて、国営の軍需品の製造や修理の補給基地と考えられています」とあり、さもありなんというもの。

とにかく長い竪穴式の住居兼工房に、切妻板葺きの工房棟、高床式網代壁の倉庫と、実にバリエーション豊かな建物が集まっており、古代の最先端工業地帯を感じられます。大人310円で、じっくりと古代文化に浸れる、おすすめスポットです。

常陸風土記の丘:
所在地:茨城県石岡市染谷1646
公式HP→【常陸風土記の丘】

石岡市:
霞ヶ浦西浦から筑波山の間の肥沃な土地に恵まれ,各種果物や清酒どころとして知られています。常陸国発祥を伝える多くの史跡のほか,市街地のレトロ建築物も人気です。
その他の記事はこちら→【石岡市】

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