丸窓がユニークな鐘楼門。稲敷市・興禅寺

稲敷市・古渡(ふっと)の古刹・興禅寺。桜並木の参道脇の池には蓮が花咲き,朱塗りの鐘楼門と地蔵堂が並びます。

その開基は鎌倉時代に遡り,源頼政によるものとされますが,次第に衰退。その後,頼朝の妻・政子により再建されたそうです。

このお寺で特徴的なのが参道の真正面に建つ鐘楼門で,参道側正面の二階中央に大きな円形の窓が開き,吊るされた鐘がそこから覗きます。反対側は壁がなく,こちらに撞木が吊るされています。

周囲の緑と,退色した朱が相まって醸し出される風情は抜群。桜舞う春・蓮が花開く夏・そして彼岸花が燃え立つ秋と,季節ごとに趣深い表情を見せてくれる古刹です。

興禅寺:
所在地:稲敷市古渡357

稲敷市:
北は霞ヶ浦西浦,南は利根川に面し,古くから水郷地帯として栄えてきました。多くの野鳥観察スポットや,ヘラブナ釣り・ブラックバス釣りのメッカとして知られています。
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