江戸情緒満載のユネスコ無形文化遺産!佐原の大祭

「佐原の大祭」。千葉県香取市を代表する300年以の伝統を持つこのお祭りは、国の重要無形民俗文化財であり、平成28年にはユネスコ無形文化遺産にも登録されました。

関東三大山車祭りの一つであり、町中に響く「佐原囃子」は日本三大囃子にも数えられています。この佐原囃子にのせて、小江戸と称される町並み(※)の中を、山車が家々の軒先すれすれに進むさまは、迫力・風情とも圧巻の一言!

この佐原の大祭は、7月の「八坂神社祇園祭」と、10月の「諏訪神社秋祭り」の2つのお祭りに分かれており、夏は小野川の東側に10台の山車が、秋は小野川の西側に14台の山車が登場します。

この山車、町内ごとにそれぞれとても個性豊か。いずれも総欅造りの本体に重厚な彫刻が施され、上部には江戸・明治期に制作された、高さ4mにも及ぶ大人形が飾られています。

人形は「イザナギ」「スサノオノミコト」など日本神話にちなむものや、「神武天皇」「源頼義」などの歴史上の人物など様々ですが、ちょっとユーモラスなものとして「浦島太郎」や「鯉」等といったものもあります。

若頭の打つ拍子木に合わせ、重伝建地区の小野川沿いを曳き回される様はもちろん、狭い道路で山車がすれ違う場面も迫力満点。豪快な山車の曳き回しと伝統的建築物が織りなす、小江戸情緒が必見のお祭りです!

※街並みについての記事はこちらをどうぞ →【これぞ小江戸の風情。香取市・佐原の街並み】

佐原の大祭:
開催時期:
 夏祭り:7月10日以降の金曜・土曜・日曜日の3日間
 秋祭り:10月第2土曜日を中日とする金曜・土曜・日曜日の3日間
開催地:香取市佐原(夏祭り:本宿地区、秋祭り:新宿地区)

香取市:
外浪逆浦に面する千葉県香取市は,東国三社のひとつ香取神宮を擁する歴史ある街。三大小江戸の一つ佐原の街並みは,国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。
その他の記事はこちら→【香取市】

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