旧道沿いの可愛いお社。かすみがうら市田伏の子安神社

霞ヶ浦沿岸・筑波山地域で安産のご利益が有名な寺社と言えば、桜川市の「雨引観音」や鉾田市の「塔ヶ崎十一面観世音」などがあります。

そして、かすみがうら市の石岡寄り・旧千代田地区にも、古くから安産・子育に霊験あらたかとされる「子安神社」「胎安神社」があり、現在でも篤く信仰されています。

今回ご紹介するのは、そこから離れた霞ヶ浦のほど近く、田伏地区の旧道沿いの子安神社。小さいながら、端正なプロポーションと壁面左側に空いた小さな丸窓が、なんとも可愛らしいお社です。

神明型の鳥居(※)も各部材がほっそりとしており、何か現代建築的風情が感じられる不思議な魅力が。周囲の集落とあわせて風情を感じさせるお社、霞ケ浦散策の際の寄り道にいかがでしょうか。

※神明型鳥居:鳥居には大きく分けて「神明型」と「明神型」の二種類があり、前者が直線的なつくりで貫石(下の横材)が貫通していないのに対し、後者は笠石(上の横材)に反りがあり、貫石も柱を貫通し、全体的に装飾性が高い作りとなっています。

子安神社:
所在地:茨城県かすみがうら市田伏

かすみがうら市:
霞ヶ浦西浦の北岸に長く伸び,古くから農業漁業がさかんなほか,茨城県内有数の果物産地でもあります。明治期に同市出身の折本良平が開発した帆引き船は霞ヶ浦の風物詩。
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