とにかく激しい暴れ御輿!行方市・山田祇園祭

毎年7月の最終土日に行われる行方市「山田祇園祭」。このお祭りは、その激しさ・勇壮さで知られています。御輿も担ぎ手も、とにかくもみくちゃ。御輿が暴れれば暴れるほど豊作・無病息災になるのだそうです。

どう激しいかと言うと、お御輿を逆さにして地面に打ち付ける、そのままさらにグリグリ擦り付ける、転がす、お御輿の上に乗ってそこから飛び降りる、極めつけは蓮田の泥の中に放り込む!担ぎ手も合わせて蓮田の泥中へとダイブ…!いやもう、とにかくはっちゃけてます!!

このお御輿、その荒々しさに耐えられるよう、段階ごとに様相が変わるのも大変面白いところ。はじめ、御輿には担ぎ棒が付いておらず、ちんまりとした形態です。

次いで、担いで練り歩くために担ぎ棒が差し込まれます。この段階は、ふつうのお御輿と言ったところ。

三度目の変身は、いよいよ暴れ御輿の本領発揮。御輿周囲の鳥居飾り「エガキ」を取外します。繊細なエガキを取り外せば、後はもう投げても転がしてもOK!

さらに北浦へのお浜下りが終わると、御輿の屋根に大きな二匹の新鮮な鯉をぶら下げます。御輿と鯉の合体、なかなかに強烈なビジュアル…!

とまあ、とにかく全編通してインパクト大。霞ケ浦の風土を存分に感じられるユニークなこの夏祭り、ぜひご覧ください。

山田祇園祭:
開催地:茨城県行方市北浦地区山田
開催時期:例年7月最終土日 令和5年は7月29・30日

行方市:
霞ヶ浦西浦と北浦に面する二湖のまち,行方市。豊かな水産・農業資源を背景に古代より栄えました。その歴史に根差した,ユニークな祭礼が数多く残っています。
その他の記事はこちら→【行方市】

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