鮭の護符で禍をサケる。香取市・山倉大神の鮭祭り

香取市・山倉大神にて,毎年12月の第1日曜日に行われる例大祭は,供物として鮭を奉納することから別名「鮭祭り」と呼ばれるユニークな祭礼です。その起源は明らかでないそうですが,かつては祭りの頃になると,近くを流れる栗山川に鮭が遡上してきたのだそう。

例大祭では,天狗,鮭を捧げ持つ猿田彦,烏帽子姿の献幣使(けんぺいし)と,古式ゆかしい装束が列をなし,境内は厳かな雰囲気につつまれます。古来の人々は,食料の乏しい冬場になると遡上する鮭に対し,自然からの恵みとして深い感謝を捧げていたのでしょう。行列を前に,そんな思いが自然と胸に湧いてきます。

祭りの前日,塩漬の鮭を白川流包丁式神事にて小さな切り身にさばき護符として整え,当日に参拝者に配ります。「災いをサケる」として,古来より重用されているこの護符は,殊に風邪除けとして霊験あらたかとのこと。鮭の護符で,このコロナの憂鬱も,ぜひ一息に吹き飛ばしてほしいものです。

山倉の鮭祭り:
開催場所:千葉県香取市2347-1
開催時期:例年12月第1日曜日
千葉県指定無形民俗文化財

香取市:
外浪逆浦に面する千葉県香取市は,東国三社のひとつ香取神宮を擁する歴史ある街。三大小江戸の一つ佐原の街並みは,国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。
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