旅情を誘う紅紫の花弁。鹿嶋市・ハマナス自生南限地帯

北海道や東北地方等、寒冷な土地の海岸沿いに広く自生するバラ科の植物・ハマナス。その太平洋側の自生南限が、鹿嶋市にあります。

同市大字大小志崎、鹿島灘沿い約60m程内陸の場所にあるその一角は、大正11年に国の天然記念物に指定されました。2,493平方メートルあるその一帯は、フェンスで囲まれており立ち入ることはできませんが、毎年5~7月頃に美しい花を外側から楽しむことができます。

この花は、咲いた次の日には散ってしまう一日花で、鮮やかな色彩とその儚さから「美しいかなしみ」の花言葉があります。他にも様々な花言葉がありますが、私のお気に入りは「旅の楽しさ」。内陸育ちの私にとって、海岸沿いに咲くこの花は、波音とその美しさとが相まって、何とも言えない旅情を誘う存在です。

ハマナス自生南限地帯:
所在地:鹿嶋市大字大小志崎字北藪527-1
※この南限地帯のハマナスは密集してはいないので、もっとたくさんの咲いている様子を鑑賞したい方は、同市「大野潮騒はまなす公園」のハマナス園がおススメです。
関連記事→【鹿島灘を望む154mのローラー滑り台。鹿嶋市・大野潮騒はまなす公園】

鹿嶋市:
北浦東岸に面する鹿嶋市は,大和朝廷の東国攻略拠点・鹿島神宮を中心に,古来より栄えてきました。現在は,サッカーJリーグの鹿島アントラーズ本拠地としても有名です。
その他の記事はこちら→【鹿嶋市】

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